映画『マイル22』は、CIAの極秘部隊「オーバーウォッチ」が中心となり、重要な機密情報を持つ現地警察官リー・ノールを護送する緊迫したアクションスリラーです。主人公のジェームズ・シルバ率いるチームは、22マイルの危険な道のりを進む中、数々の敵に襲撃され、メンバーであるアリス・カーも命を懸けた戦いを繰り広げます。終盤で、リー・ノールが放つ「母親によろしく」というセリフの意味とは？
アリスどうなったかの最終的な運命は明確に描かれておらず、続編がいつかあればその後が描かれる可能性があります。続編については計画があったものの、制作は停滞しており、現時点でリリース日は未定です。
『マイル22』あらすじ
映画は、アメリカの極秘の諜報組織「オーバーウォッチ」のエリート特殊部隊を中心に展開します。この部隊は、CIAや軍の直接的な指揮下にはなく、秘密裏に任務を遂行する存在です。主人公のジェームズ・シルバ（マーク・ウォールバーグ）は、部隊を率いる冷徹なリーダーで、迅速かつ正確にターゲットを排除する使命を負っています。
物語は、東南アジアの架空の国で起こります。この国では政治的な不安定が続いており、アメリカ政府は国内の危険分子を警戒しています。そこで、シルバ率いるチームは、機密情報を持つ地元の警察官リー・ノール（イコ・ウワイス）を護衛する任務を与えられます。
リー・ノールは、アメリカ大使館に身を寄せており、国内の危険な物質が関与するテロ活動に関する重要な情報を持っています。この情報を手に入れるために、彼をアメリカに護送しなければならないのですが、敵対する勢力はリーを抹殺しようとしています。
シルバたちは、ノールを安全に空港まで送り届ける必要がありますが、空港は22マイル離れており、その道のりは敵の包囲網に覆われています。そこにはテロリストや政府の汚職官僚、そして彼らに雇われた武装組織など、多くの障害が立ちはだかります。
映画の大部分は、この22マイルの道のりを、何度も襲撃されながらもなんとか進んでいくという緊迫感に満ちたアクションシーンで構成されています。
『マイル22』主要なキャラクター
- ジェームズ・シルバ（マーク・ウォールバーグ）：過去のトラウマと鋭い頭脳を持つ特殊部隊のリーダー。情に流されず、任務達成のために冷徹な判断を下す。
- リー・ノール（イコ・ウワイス）：現地の警察官で、アメリカに提供する機密情報を持つが、自らも命を狙われている。格闘技の達人でもあり、数々の戦闘でその能力を発揮する。
- アリス・カー（ローレン・コーハン）：シルバの部隊のメンバーで、チーム内での戦闘とリーダーシップを発揮する。家庭の問題と任務の間で葛藤する。
- ビショップ（ジョン・マルコヴィッチ）：オーバーウォッチの指揮官
『マイル22』アリスどうなった
映画『マイル22』に登場するアリス・カー（ローレン・コーハン）は、物語の中で重要な役割を果たしますが、彼女の結末は非常に緊迫した展開を迎えます。
アリスは、シルバのチームの中でも強力なエージェントであり、戦闘能力も高く、家族との問題を抱えながらも任務を遂行しています。映画のクライマックスにおいて、彼女を含むチーム全員がリー・ノールを空港まで護送するという困難な任務を遂行する中で、幾度も命を狙われます。
ラストに向かう過程で、アリスは激しい銃撃戦や戦闘を繰り広げ、辛うじて生き残るものの、物語の最後でシルバたちは大きな罠にかかってしまいます。リー・ノールが実は二重スパイであり、シルバたちを利用して彼自身の目的を果たしていたことが明らかになります。このため、映画の終盤でアリスを含むチーム全員が精神的にも追い詰められた状態に陥ります。
映画のラストでは、具体的にアリスがどうなったかは明確に描かれていませんが、シルバがこの状況に対して激しい怒りを見せ、復讐の意志を固めるシーンで終わります。そのため、アリスの運命は完全には解決されないまま、続編への可能性を残すような形で幕を閉じています。
つまり、アリスは映画のラストまで生存しているものの、彼女がこの後どうなるのかは観客の想像に委ねられている部分が多いです。映画自体が非常に緊迫感のある終わり方をしているため、続編が作られるならば、彼女のその後が描かれるかもしれません。
『マイル22』続編いつ
現在のところ、映画『マイル22』の続編については具体的なリリース日が発表されていません。公開前からSTXエンターテインメントは続編を計画しており、脚本家も雇われていました。しかし、映画の興行成績が期待を下回り、予算をほぼ回収できなかったため、続編の制作は停滞しているようです。また、監督のピーター・バーグも最近は新作をほとんど手掛けておらず、続編の実現はさらに難しくなっています。
ただし、2020年にはNetflixでの配信によって人気が再燃したため、ストリーミング用に続編が制作される可能性は残っているとも言われています。とはいえ、現時点では続編が実際に制作されるかどうかは不明です。
『マイル22』母親によろしく
映画『マイル22』における「母親によろしく」（”Say hello to your mother for me”）というセリフは、実際には主人公たちの司令部である「マザー」と呼ばれる存在に対する皮肉を込めたものです。マザーはシルバ率いる特殊部隊「オーバーウォッチ」の司令部のコードネームであり、彼らのミッションを遠隔でサポートする重要な存在です。
物語の終盤で、リー・ノールがシルバにこの言葉を投げかけるのは、単なる挨拶ではなく、司令部である「マザー」に対する当てつけや皮肉として理解されています。ノールはこの時点で、自分がシルバやそのチームを完全に操っていたことを暗示し、シルバが気付かないまま罠にはまっていたことを象徴するように、この一言を発します。
このセリフは、ノールがシルバとそのチームだけでなく、彼らの司令部さえも見下していることを示すものであり、シルバたちが任務の中で翻弄されていたことを痛烈に指摘するものとして機能しています。このため、セリフには屈辱的な意味合いと、シルバに対する心理的な攻撃が込められているのです。
この解釈を踏まえると、「母親によろしく」という言葉は、シルバたちの戦略の全体像を見抜いた上での勝利宣言ともいえる皮肉的な表現と言えるでしょう。
まとめ
映画『マイル22』は、アメリカの秘密諜報部隊「オーバーウォッチ」が、危険な情報を持つ現地警察官リー・ノールを22マイルの距離で空港まで護衛するミッションを描いたアクションスリラーです。主人公のジェームズ・シルバ率いるチームは、数々の襲撃を受けながらも任務を遂行しますが、最終的にリー・ノールが二重スパイであることが明らかになります。
アリス・カーはチームの重要メンバーで、物語の終盤まで生存しますが、結末は明確に描かれておらず、続編の可能性が示唆されています。また、リー・ノールの「母親によろしく」というセリフは、彼らの司令部「マザー」に対する皮肉を含んでおり、物語全体を象徴する重要なシーンです。
続編については当初から計画されていましたが、制作は現在停滞しており、リリース日は未定です。
