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ザリガニの鳴くところ:テイトなぜ来なかった?赤い繊維考察~実話?

ザリガニの鳴くところ:テイトなぜ来なかった?赤い繊維考察~実話? エンタメ
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映画と小説で話題となった『ザリガニの鳴くところ』には、謎めいたキャラクターや伏線が数多く存在します。その中でも、特に注目されるのが、主人公カイヤとの深い関係を持つテイトがなぜ彼女のもとに現れなかったのか、そして物語の重要な証拠となる「赤い繊維」が何を意味するのか。

この記事では、これらの謎を中心に物語を掘り下げ、実話に基づく可能性についても考察します。カイヤの感情の揺れや、証拠が物語にどう影響を与えたのかを分析しながら、物語が持つリアリティとその背景にある真実を探求します。

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ザリガニの鳴くところ:テイトなぜ来なかった

テイトが大学に進学するため町を離れると決まった時、カイアに”独立記念日(1か月後)に一度戻る”と約束しました。
でも彼は長い期間戻ってこなかったのです。
それは湿地から出て行けない彼女に対して、置いて出て行ってしまった負い目と、傷つけてしまった事に向き合う勇気がなかったのです。

ザリガニの鳴くところ:お腹

チェイスとは最初は良い感じで付き合っていましたが、彼の裏切りと暴力性を知ってからは完全に気持ちが冷めていたと読みました。
カイアがあの法廷を出る時に、そっとお腹に手を当てテイトにはちょっとよそよそしい態度だったのは(私の想像ですが)、チェイスの子を身ごもっていたからではないでしょうか。
その後、流産か堕胎をしたため、二度と子供が出来ない身体となってしまい、カイアとテイト二人きりで一生を添い遂げたのだと思いました。

ザリガニの鳴くところ:犯人ジャンピン

ネットでは結構”犯人はジャンピンではないか、または共犯者ではないか”といった話題が出てきています。
それは町で唯一カイアの事を心から心配している様子から、そういった考察が出てくるのだと思いました。
特に犯行時間前に映ったシャンピンの上着を見ると、柄の中に赤っぽい繊維が含まれているみたいな点も気になりました。

ザリガニの鳴くところ:考察

カイアから見て周りの近しい人間は、母親・父親・兄弟とみんなが離れて行ったのち、仲良しだったテイトまで町の外に出て行ってしまいました。
しかしその後、年数はかかったものの彼女の元に戻ってきたのはたった一人テイトだけでした。
再会した後のカイアの言葉に”本当に愛した人”と述べているのはテイトの事だと思えました。
その後の展開から、多くの方が犯人はカイアであろうと考察されているので、当方はちょっと斜め目線で考えてみる事にしました。
亡くなったカイアのノートには湿地に生きる様々な生き物や植物の絵で埋め尽くされています。
その最後にチェイスの絵も含まれていました。
それらの生の営みの中で起こる”死”も、単純に悲劇や罪だとは決めつけないという思考が語られています。
その言葉って自分の事にしては少々距離を感じる表現に思えました。
そこで、あの貝のペンダントを見つけた時のテイトの驚きの表情を、『カイアは自分のした事を分かっていたのだ』と解釈してみました。
そうすると、ラストで「湿地の奥深く”ザリガニの鳴くところ”に自分は居て、”テイトを誘う”」と言っている事の意味が繋がって来る気がします。
本来そこは困難な事から”避難する場所”だったのではないでしょうか。
裁判でもミルトン弁護士から譲歩を提案されますが、自分がやっていない犯罪を認める訳には行かない、しかしまたこんな大変な事になってしまっている現実から、鳥の
絵を描いて湿地へと気持ちを運び、正しい判決へと裁判が進むのを願ってただ耐え忍んでいるのかなぁと。
ただ、事件後の彼女が話す蛍についてのシーンを振り返ると「メスが(異種の)オスを食べる螢もいる」と言っているのを見ると、カイアの仲間はテイトで、異種=チェイスと読み解くと、やはり犯人はカイアに落ち着くのかもと思考が揺らいでいます。(原作を読んでいませんので、かなり的外れな内容かも知れません。)

ザリガニの鳴くところ:実話

この映画は、ディーリア・オーエンズさんの小説『ザリガニの鳴くところ』を原作としています。
主人公が殺人罪に問われる中で、湿地での生活風景や動植物の事などがしっかりと描かれていたりしているので、もしかしたら実話ではないかと思ってしまいますが、これはフィクションなのです。
驚く事に彼女の処女作である本作品が69歳にして世界中で大ヒットをし、日本でも2021年の本屋大賞・翻訳小説部門第1位を取っているのでした。

ザリガニの鳴くところ:赤い繊維

この映画の中で”赤い繊維”といえば、一番目についたのがテイトの被っていた赤いニット帽でした。
桟橋で彼がチェイスと出会って小競り合いをしていた時に被っていました。
この時チェイスが来ている濃紺っぽい上着は、亡くなった時に着用しているものと同じ様に見えます。
でもチェイスを止めに入った友達も赤い上着を着ているんですよね。
つまりは”赤い繊維”って至る所にあり特別なモノとは言えない気がしましたが、最終的にはそのニット帽が有力な証拠となっていきました。

ザリガニの鳴くところ:伏線

出かけようとするカイアに、テイトが寒いからとあの赤い帽子を渡そうとするものの、お互い譲り合って結局はどちらが持つ事になったのかハッキリとしない感じでした。
映像では最後はテイトがキャッチしていた感じでしたが・・。
伏線ではないかもですが、カイアとチェイスにとても近しい人物であるテイトの事件当夜の動向がいっさい出て来なかったのも気になる点でした。
また、生き物に例えた表現がよく見られ、そことカイアの心情がシンクロしているとも思えました。

ザリガニの鳴くところ:父親殺された

カイアの家族は、乱暴な父親が原因で次々と家を出て行ってしまいます。
最後に残ったのは自分と父親だけで、それも出来るだけ接点を持たないようにして身を守っていたようでした。
そんな彼女の語りからただ「父親も消えた」とだけあるので、カイアに殺されたのかもという考えが頭をよぎってしまいます。
しかし、ただ耐えて過ごしてきた大人しい感じのカイアが殺人を、それも父親を手にかけるとは思えませんでした。
きっと父親は家族を持っても上手く行かない自分の人生にイラつき、お酒におぼれてどこかで野垂れ死んだのだと思いました。
環境も湿地の多い場所なので、誰にも発見されなかったと読みました。

ザリガニの鳴くところ:弁護士

ミルトン弁護士は少女時代のカイアと出会っているし、この時彼女とぶつかりそうになったのはチェイス少年で、自然はいっぱいだけれど顔見知りの多い狭い田舎町といった印象がありました。
この時のミルトンの雰囲気を見ると、正しい事をきちんと進めて行く気質を感じさせられます。

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