ピクサーの『インサイド・ヘッド』は、子どもから大人まで多くの人々に愛されるアニメーション映画ですが、その裏には深刻なテーマが潜んでいます。感情が擬人化されたキャラクターたちが主人公ライリーの心の中で繰り広げる物語は、発達障害やうつ病といった現代社会の問題を想起させることも少なくありません。
この映画が描く「怖い心理テスト」とも言える感情の動きは、どのように私たちの脳内で働いているのでしょうか?本記事では、『インサイド・ヘッド』が映し出す脳内感情のメカニズムを探り、発達障害やうつ病に関連する要素について考察します。
インサイドヘッド ひどい
インサイド・ヘッドがひどいと言われる理由として挙げられているのは、「ヨロコビ」が原因のようです。感情のキャラクターの中でも、リーダー的存在の「ヨロコビ」ですが、「カナシミ」をいじめていてひどい!という感想を持つ人もいるようです。その他には、ヨロコビ以外の感情が軽視されているという意見や、ライリーのお父さんの態度がひどいという意見もあります。
インサイドヘッド:発達障害
インサイド・ヘッドは、発達障害の子どもが感情を理解するのに良い映画であると言われています。
感情が擬人化されたキャラクターたちが、子供に理解されやすく、自分の気持ちを伝える大切さを学べます。発達障害の子どもは感情表現が未発達な部分があり、自分の感情に気が付きにくく、すぐカッとなり物を投げるなどの行動で感情を示す傾向があるようです。インサイド・ヘッドは、自分が今どういう感情で動いているのか、頭の中はどうなっているのかをわかりやすく表現されているため、発達障害の子も理解しやすい映画だといえます。
インサイドヘッド:ヨロコビ いじめ
インサイド・ヘッドの「ヨロコビ」は、仲間をいじめていると言われることがあります。物語の序盤では、ライリーのために楽しい思い出を大事にしたい「ヨロコビ」は「カナシミ」には何もしないように指示します。その部分が、いじめをしているように見えるといわれています。「ヨロコビ」は、ライリーの人生をよくしたいという気持ちから一生懸命、ライリーが喜びに満ち溢れた思い出を集めて大切にしていました。
しかし、引っ越しをきっかけに楽しかった思い出が悲しい思い出にどんどん変わっていってしまい「カナシミ」に思い出に触れないように指示を出す「ヨロコビ」の気持ちもわからなくありません。結果的には、悲しみの感情があるから喜びが生まれると「ヨロコビ」は気が付き「カナシミ」が大切な仕事をしていたんだとお互いに認め合えるます。いじめのようにも見えますが、ライリーを思っての行動だったんですね。
インサイドヘッド:うつ病
「ヨロコビ」と「カナシミ」が司令塔からいなくなってしまったとき、ライリーは喜びと悲しみの感情が消えます。毎日のように怒りをあらわにしてしまい、周りを驚かせてしまいます。このライリーの感情が少なくなってしまった状態が、うつ病の状態に近くなっていくのがわかります。不眠が続いていくなども表現されていて、人の心が病んでいってしまう様子がわかりやすく描かれています。
インサイドヘッド:泣ける
インサイド・ヘッドは、ディズニーとピクサーの作品で2015年に公開されました。大人が泣ける名作であるともいわれています。幼い子供から段々に大人になっていく11歳という時期の感情の変化がかわいいキャラクターで描かれた映画です。ライリーが小さい頃に作り出した空想上の友達ビンボンのシーンは涙なしでは見られません。また最後のライリーが感情を取り戻していくシーンも泣けます。
インサイドヘッド:感情
インサイド・ヘッドは、11歳の女の子ライリーの感情が可愛いキャラクターとなって出てきます。
描かれているのは5つの感情ヨロコビ・イカリ・ムカムカ・ビビリ・カナシミです。所々で、他の人の感情たちも登場してくるところにも注目です。急に反抗期のようになったライリーをどのように扱おうか、模索しているライリーのお父さんとお母さんの感情も登場しますので見どころです。人によって司令塔の雰囲気も違えば、キャラクターの個性も違うところが、全部の人が一緒ではいことが描かれています。
インサイドヘッド:脳内
インサイド・ヘッドは11歳の女の子ライリーの脳内を描かれている映画です。ライリーの頭の中にいる感情は5つです。ヨロコビ・イカリ・ムカムカ・ビビリ・カナシミが毎日ライリーの感情を作っています。毎日、たくさんのことを覚えてそれぞれの感情の思い出が増えていった頃、両親の都合でライリーは引っ越しをすることに。不安やドキドキでいっぱいになったライリーの心の中でヨロコビとカナシミが迷子になってしまいます。ヨロコビとカナシミが迷子になったことで、ライリーの感情がいつものようにうまくいかないことになります。人の感情の動きをわかりやすく、可愛いキャラクターで描かれた映画で大人も子供も楽しめます。