『リコリス・リコイル』は、明治政府以前に設立された秘密の女性暗殺部隊「彼岸花(ひがんばな)」の流れを組む現代の組織「リコリス」の活躍を描いたアニメシリーズです。この組織は、一般人に知られることなく犯罪者を処分するという裏の顔を持ちながら、表向きは都内で喫茶店「リコリコ」を運営しています。喫茶店は、その日常の顔であり、裏では特殊なスキルを持つ若い女性たちが集まる「リコリス」のメンバーとして、様々な依頼をこなしています。
主要キャラクターには、明るく前向きな新米の「千束」と、冷静沈着で経験豊富な「たきな」がいます。彼女たちは、対照的な性格を持ちながらも協力して任務を遂行し、困難な状況を乗り越えていきます。アクションシーンが豊富でスリリングな一方で、日常シーンでは心温まるコメディや少女たちの心の交流が描かれており、多くのアニメファンから高い評価を受けています。また、キャラクター間の強い絆や深い友情は、「百合」という要素としても捉えられ、視聴者にさらなる魅力を提供しています。その一方で、組織の複雑な背景や独特の用語が登場するため、物語の全体像を掴むまでには「意味不明」と感じる部分もあるかもしれません。
リコリスリコイル::意味
リコリスの意味は「彼岸花」です。そのデザインが彼女らの制服の徽章にも取り入れられています。
話中でロボ太が語る所によると、明治政府以前に設立された女性暗殺部隊の名称が「彼岸花(ひがんばな)」で、そこから今の「リコリス」となっていった様です。
千束やたきならが所属しているその「リコリス」は、一般人に知られる事無く犯罪者たちを処分して行く裏の組織なのです。若い女性たちで占められるその実働部隊は、組織の用意した制服姿の時のみ武器の使用を許される等ルールに乗っ取って行動しています。その制服もカラーで階級が分かれていて、上級は赤・その下は青・次はベージュとなっているので、リコリスの階級が一目で分かるのがいいですね。また「リコイル」というのは直訳すると、後ずさる・ひるむ・(悪い事が)跳ね返るなどの意味があります。
特にこの部分の説明は無いようなので推察するに、第1話めからたきなが仲間を救うために上の待機命令を聞かずに独自行動をしてしまったため、DA(警察とは別の治安維持組織)の支部であり千束も働く「喫茶リコリコ」に出向する事となってしまいます。たきなが「いつかはDAに戻りたい」と言っている事から彼女にとっては自身の立場は”後ずさる”という意味と合致する気がします。更に、DAによって治安が密かに守られているという不自然な日本の現状に反発した真島らが、テロ活動を繰り返して行く様子が”(悪い事が)跳ね返る”という意味も持っていると思います。
リコリスリコイル::百合
「百合アニメ」とはいったいどういった内容を指すのでしょうか。以前は女性同士の恋愛模様が主体となって繰り広げられるのが百合アニメだと思っていました。例えば片方がしっかり同性相手を恋愛の対象と見ているのに対して、相手はそこまでの気持ちが無くて2人はいったいどうなっていくのか・・みたいな内容のアニメは百合だと思います。
しかし、このリコリス・リコイルでは友情とか仲間意識・ライバル同士の様子などが中心となって話が進んでいき、恋愛とは違うのではと思えましたが、今は友愛なども含んだ結構広い範囲で使われる事も多くなっていると感じるので、この作品も広い意味で”百合アニメ”と言えそうです。
リコリスリコイル:意味不明
意味不明と感じる部分はどこなのか考えてみました。まずはその世界観ですが、日本に警察組織以外に秘密裏に活動する組織があり、最初に軽くちさとの口でリコリスの活動を説明されますが、その後出てくるDAとかリコリスとの関係性や男性版リリベル、アラン機関などと次々と聞き慣れない言葉が出て来て、意味が分からないと感じる方もいるのかと思いました。
私も最初は少し戸惑いましたが、面白く感じて観続けている内に次第にその仕組みも理解できるようになって来ました。この作品独特の用語が難しく感じる点は、全然違うアニメですが私には映画で初めて知った「エヴァンゲリヲン」が思い起こされます。
この作品もA.T.フィールド・使徒・NERV、最初は何が何だか分からかったのですが、だからこそその内容を調べて行く事で逆にどんどんハマって行った作品です。このリコリス・リコイルはキャラクターと声優がマッチしていて各人がとても魅力的に仕上がっていると思います。特に千束がピストルの弾を紙一重でかわして行く表現が美しいのと、コメディタッチとシリアス部分も良いバランスで織り込まれているのがおススメ点の1つです。
リコリスリコイル: 面白い
『リコリス・リコイル』は多くの視聴者から高い評価を受けているアニメシリーズです。この作品の魅力は、以下のポイントに集約されることが多いです:
- キャラクターデザインと進化:主要なキャラクターたちは魅力的で個性的であり、それぞれの成長や変化が視聴者の感情を引きつけます。
- アクションシーンの質:戦闘シーンやアクションは非常によく作り込まれており、アニメーションのクオリティが高いです。
- 物語性とテーマ:物語は心温まるシーンからシリアスな展開まで幅広く、友情、信頼、責任などのテーマが巧みに織り交ぜられています。
- 音楽と演出:音楽はシーンの雰囲気を高めるのに大きな役割を果たしており、特に戦闘シーンの緊張感を引き立てます。
これらの要素が組み合わさることで、多くのアニメファンにとって『リコリス・リコイル』は非常に面白い作品となっています。
リコリスリコイル:あらすじ
「リコリス・リコイル」は、都内で喫茶店「リコリス」を運営しながら、裏で非合法組織の悪事を防いだり、人助けをしたりする女の子たちの活躍を描いたアニメです。喫茶店は表の顔であり、実際には特殊なスキルを持った少女たちが集まる「リコリス」という組織の一員として、日々様々な依頼をこなしています。
メインキャラクターは、明るく前向きな新米の「千束」と、冷静沈着で経験豊富な「たきな」です。二人は対照的な性格ながらも、協力して任務を遂行し、困難な状況を乗り越えながら、成長していきます。この物語は、アクションシーンが豊富でスリリングな一方、日常シーンでは心温まるコメディや少女たちの心の交流が描かれています。
リコリスには様々な背景を持つ女の子たちがおり、彼女たちがお互いを助け合い、時には衝突しながらも絆を深めていく様子も物語の魅力の一つです。個々のキャラクターが抱える葛藤や過去も描かれ、アクションとドラマ、日常のほっこりとしたシーンがバランス良く混在するアニメとなっています。