全世代からの感動と共感を呼んだ押見修造の人気コミック『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』がついに映画化！押見修造は「惡の華」や「ぼくは麻理のなか」など、独自の作風で知られる漫画家です。本作は、彼自身の経験に基づき描かれており、公開と同時に多くの読者に感動を与えました。
この待望の映画化では、若手の才能溢れる監督、湯浅弘章が長編商業映画デビューを飾ります。脚本は『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳が手掛け、10代の心の複雑な動きを繊細に映し出します。さらに、90年代の音楽シーンを象徴するアーティストたち、ザ・ブルーハーツやミッシェル・ガン・エレファントの楽曲が物語に深みと感動を加えています。
この作品は、若者たちの心情を揺さぶる青春映画の新たな傑作として注目されています。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない：あらすじ
高校一年の新学期が始まり、言葉に詰まりがちな志乃は自己紹介で名前すらスムーズに言えず、クラスの笑いものになってしまいます。孤独を抱える彼女の前に、意外な救世主が現れます。同級生の加代は、ギターを愛するものの音痴で、二人は共にコンプレックスと向き合います。ある日、加代が偶然志乃の歌声を耳にし、彼女の才能に惹かれてバンドへと誘います。
文化祭を目指して、二人は不器用ながらも一生懸命に練習を重ねます。互いの弱さを知りながらも、手を取り合い一歩ずつ前に進む姿は、見る人の心を打ちます。過去の自分を乗り越え、新たな自分を見つめ直す試練の日々。人とのつながりを避けがちだった彼女たちが、小さな勇気から大きな一歩を踏み出す過程を描いた作品です。
この映画は、青春の苦悩と葛藤を繊細に描き出し、戻れない時間だからこそ現在を輝かせる力を持っています。その心温まるストーリーと、感動的なラストシーンは、多くの人々に涙を誘うでしょう。『不器用な二人の小さな一歩』は、傷ついた心と輝く青春を描いた映画の傑作です。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない：キャスト
注目の若手女優、南沙良と蒔田彩珠がダブル主演を務める本作では、世代を担う実力派女優二人が思春期の複雑な感情を繊細に演じます。南沙良は、現役モデルでありながら『幼な子われらに生まれ』で女優としても評価を受ける新進気鋭の才能。彼女が演じる志乃は、言葉に詰まることから生じる孤独と戦います。一方、『三度目の殺人』やドラマ「anone」で注目された蒔田彩珠は、加代役として情熱的な演技を展開し、観客の心を揺さぶります。
さらに、支持役として、『帝一の國』『あゝ、荒野』で知られる萩原利久が同級生の菊地役を演じ、奥貫薫、山田キヌヲ、渡辺哲などのベテラン俳優たちが物語を彩ります。これらの演者たちが織り成すドラマは、青春のもろさと強さを同時に感じさせる作品となっています。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない：ロケ地
撮影場所：静岡県沼津市で撮影が行われました！
旧静浦中学校、仲見世商店街、中央公園、あゆみ橋、沼津駅北口
志乃ちゃんは自分の名前が言えない：鼻水
志乃ちゃんが感情を爆発させるシーンで2度ほど鼻水を垂らすというか流すくらいの迫力の演技を見せるシーンがあります。
１４歳の女の子の演技としてもとても感情移入させられてしまう迫真の演技に拍手でした！
自分の名前が言えない病気
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で、主人公の志乃が抱えているのは、彼女が自分の名前をうまく発音できないという問題です。この問題は、具体的な病名が映画内で特定されているわけではないようですが、現実世界で考えると、言語発音障害や特定の形のコミュニケーション障害（例えば、吃音（きつおん）など）に関連している可能性があります。
**吃音**は、流暢（りゅうちょう）な話し方が妨げられ、言葉が途切れ途切れになったり、特定の音節を繰り返したりする症状を特徴とする言語障害です。吃音は心理的な要因や遺伝的な要因が関係していることがありますが、その原因は個人によって異なります。
映画では、志乃が自分の名前を言うことに特に困難を抱えており、この問題が彼女の社会的な交流や自己表現に影響を与えています。このような描写は、観客に対してコミュニケーションの障害が個人の生活にどのような影響を及ぼすかを示し、理解を深めるきっかけを提供しています。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない：萩原利久
萩原利久は、日本の若手俳優で、テレビドラマや映画で活躍しています。彼は1995年生まれで、若いながらにしてその表現力と存在感で多くの視聴者に注目されています。
彼のキャリアは、多くの話題作に出演することで知られており、青春ドラマや映画での役柄が特に評価されています。萩原は、ドラマ『帝一の國』や『あゝ、荒野』での役どころで若者からの支持を集めました。これらの作品では、彼の演技が彼のキャリアを形作る重要な要素となり、彼の演技力が幅広い役柄に対応できることを示しています。
また、彼はその他にも多数のテレビドラマや映画に出演し、幅広いジャンルでその才能を発揮しています。萩原利久は、若手ながらもその確かな演技力と魅力で、今後の日本のエンターテインメント業界でさらなる活躍が期待されています。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない：南沙良
南沙良は、2002年6月11日生まれの東京都出身で、女優およびモデルとして活動しています。2017年8月公開の映画『幼な子われらに生まれ』で女優デビューを飾り、続いて2018年7月公開の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で初主演を務め、報知映画賞やブルーリボン賞を含む数々の映画賞を受賞しました。この作品でその演技力が高く評価され、注目の若手女優としての地位を確立しました。
その後も、映画『居眠り磐音』や『もみの家』、ドラマ『うつ病九段』（BSプレミアム）、『六畳間のピアノマン』（NHK）、『太陽は動かない』、Netflix映画『彼女』、日曜劇場『ドラゴン桜』（TBSテレビ系）、朝のドラマ『サヨウナラのその前に』（日本テレビ系）など、幅広いジャンルの作品に出演しています。
2022年には、山田孝之が監督を務める映画『沙良ちゃんの休日』で主演を務めるほか、『女子高生に殺されたい』、『この子は邪悪』、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』（NHK）にも出演しました。2023年には、フジテレビ月9ドラマ「女神の教室～リーガル青春白書～」にレギュラー出演し、Netflixシリーズ「君に届け」では主演を務め、同シリーズは2023年3月30日からNetflixで全世界に独占配信されています。南沙良はその多才な演技で、今後も国内外から注目される存在です。
