映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』あらすじネタバレ考察！原作キャスト～評価は？

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』は、2017年に公開されたアクション・アドベンチャー映画で、古代エジプトの呪いとその影響をテーマに描かれています。この映画は、アレックス・カーツマン監督によって制作され、主演はトム・クルーズをはじめとする豪華キャストが揃っています。映画は、古代の王女アマネットの復活を巡り、現代の世界に古代エジプトの恐怖が解き放たれるという壮大なスケールの物語です。『ザ・マミー』は、ホラーとアクションが交錯する作品でありながら、人間の欲望や運命、復讐のテーマを通して、観客に強い印象を与えます。

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』のあらすじ

物語は、古代エジプトで呪われた王女アマネットが、禁断の力を手に入れようとした結果、永遠に封印されるところから始まります。数千年後、主人公のニック・モートン（トム・クルーズ）が中東でアマネットの墓を発見しますが、その発掘によりアマネットが現代に復活し、恐ろしい呪いが解き放たれます。

ニックはアマネットによって選ばれ、彼女の悪しき計画の一部に巻き込まれていきます。彼は次第に自分の中に宿る暗黒の力に苦しむようになりますが、彼と同行する考古学者ジェニー（アナベル・ウォーリス）と共に、アマネットの復讐を食い止めようと奮闘します。

最終的に、ニックは自らの運命と向き合い、アマネットの計画を阻止するために大きな犠牲を払うことを決意しますが、その過程で彼自身もまた暗黒の力を持つ存在となってしまいます。

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』のネタバレ

物語の終盤では、アマネットの力が強まり、ニックは彼女を止めるために自らを犠牲にする覚悟を決めます。アマネットはニックを不死の存在に変えようとしますが、ニックは逆に彼女の力を利用し、アマネットを封印します。

ニックはアマネットの呪いを抑えることに成功しますが、同時に自分の中にある暗黒の力に支配されることになります。彼はジェニーを助けるためにその力を使い、命を救いますが、その代償として完全に普通の人間の姿を失います。物語の結末では、ニックは新たな不死の存在として砂漠へ消え、未知の運命を歩み始めます。

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』の考察

『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』は、単なるアクション映画としての側面を超え、人間の欲望や自己犠牲といった深いテーマを扱っています。アマネットは、権力と不死を求めるあまり呪われた運命を背負うことになりますが、その背景には強烈な復讐心と欲望があります。彼女のキャラクターは、悪の存在でありながらも、哀れな犠牲者として描かれており、観客に複雑な感情を抱かせます。

一方で、ニック・モートンは自己中心的な冒険家として登場しますが、物語を通じて自らの責任と運命に向き合い、最後には自己犠牲の選択をします。この映画のメッセージは、個々の欲望が他者や世界全体に与える影響についての問いかけであり、また、どれほど強大な力を得てもその代償を払わなければならないというテーマが描かれています。

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』のキャスト

『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』では、トム・クルーズが主演を務め、彼のアクションシーンや感情的な演技が評価されています。また、アマネット役を演じたソフィア・ブテラは、その魅惑的で恐ろしい演技で映画の中心的な悪役を見事に表現しました。他にも、アナベル・ウォーリスが考古学者ジェニー役を務め、物語の知的で勇敢なヒロインとして登場します。

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』の原作

『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』は、ユニバーサル・スタジオが手がける「ダーク・ユニバース」シリーズの一部として制作され、1932年に公開されたクラシック映画『ミイラ再生』を現代的に再解釈した作品です。原作はホラー要素が強いものの、現代版ではアクションとホラーが融合し、視覚効果やCG技術を駆使して描かれています。また、1932年版の原作では、アマネットのキャラクターは男性でしたが、現代版では女性の王女として再構築されました。

映画『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』の評価

『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』は、トム・クルーズの迫力あるアクションシーンやソフィア・ブテラの魅力的な悪役演技が好評を得ましたが、批評家からはストーリーの浅さや、他作品との類似性が指摘されました。興行収入は全世界で約4億ドルを記録し、商業的には成功を収めましたが、ユニバーサルの「ダーク・ユニバース」シリーズの発展が期待されていたにもかかわらず、その後の展開は不透明なままとなっています。