『わら嗤う淑女』は、ベストセラー作家・中山七里による衝撃の小説が原作で、読者と視聴者を惹きつけるドラマへと昇華しました。この作品では、美智留という複雑な過去を持つ女性が中心になります。彼女は表向きは品のある淑女として振る舞いながらも、裏では人々の弱点をついて操り、破滅へと導く冷酷なコンサルタントとして活動します。
美智留の真の目的とは何か、そして彼女と恭子との複雑な過去が現在にどのように影響しているのかが物語の中核を成します。音楽はHYDEによるヘビーメタルロック「BLEEDING」と、琴音の透明感溢れる「HEAVEN」が主題歌として、物語の緊張感と感情の動きを見事に表現しています。このドラマは、悪女とされる女性の深層心理を掘り下げ、人間の欲望と運命の狭間で繰り広げられるドラマティックな展開で視聴者を魅了します。
わら嗤う淑女 原作者 ベストセラー作家の中山七里さん
中山さんはどんでん返しの帝王と言われています。
嗤う淑女は25万部の大ヒット作品。海外でも人気で、現在3巻まで発売中。
2014年連載され、
2017年実業之日本社文庫から文庫本が発売されています。
・嗤う淑女 主人公の人物像
原作者の中山さん曰く、版元から悪女のものを描いてくれとの依頼があったが、悪女に今まで出逢った事がなく、かなり想像を駆使し、苦労して書いた様子。
純粋な悪女の象徴として美智留を造形し、悪女ではない悪女を描いたそうで、読者に頑張れと思うような事を意識して作り上げたからこそ淑女という言葉をタイトルに使ったという事です。
確かに「嗤う」という言葉は、人を見下しあざけ笑う。
他人のことをばかにするという意味ですが、「淑女」は品のあるしとやかな女性と言う意味になっています。真反対に感じる2つの言葉のタイトルだけを見ても美智留の人物像が少しですが想像できます。
・嗤う淑女 ドラマ化
ドラマ化するにあたり、原作者の中山さんは、しばし他人の不幸を高みから見物をしてほしいとドラマの公式で言われています。
Xではドラマの放送を楽しみにしているともポストされています。
土ドラとして7月27日(土)23時40分からフジテレビ(東海テレビ制作枠)で放送されますが、
土ドラの悪女といえば、「リカシリーズ」が印象深いではないでしょうか。悪女シリーズとして美智留はリカ以上の悪女なのか。それとも全く違った悪女なのか。原作者様の話した悪女ではない悪女とは。
嗤う淑女ドラマキャスト
・美貌と話術で人々を不幸に貶める美智留役は内田理央さん
おっさんずラブでは田中圭さんの相手役として一躍脚光を浴びました。
この役を演じるにあたり、悪女というものがどう演じたらいいのか困惑をしていましたが、松井さんに佇まいがぴったりだと言われちょっと複雑だったそう。ただその言葉のおかげで自信がついたといいます。
・美智留に支配されて逃げられない恭子役には松井玲奈さん
松井さんといえば、SKE48のときから人気があり、卒業しても女優さんとして活躍されています。
このドラマのために、内田さんと頑張ろう会を開き、脚本の話や美智留のキャラクターについて楽しく議論をしたそうです。
内田さんが演技について困っていて中々言い出せないときには、松井さんが監督にわかりやすく伝えてフォローしてくれているそうです。今回二人の共演は3回目で、プライベートでも親交があるというので、二人の息はバッチリですね。
・スタッフ
・監督、演出は松木創さん
土ドラのリカや、世にも奇妙な物語ではホラー系担当監督。
監督自体がかなりのホラー好きで、セリフや演技指導についてかなりこだわっています。
・脚本は、泉澤陽子さんと継田淳さん
・泉澤陽子さんは安堂ロイドや弁護士ソドム、最近では転職の魔王様など数々の作品の脚本を書かれています。
・継田淳さんは映画の脚本が多く、ホラー系やウルトラマン関係を手掛けています。最近のドラマではギフテッドpart2を書かれており、不思議な世界観を出される脚本が多い印象です。
・作中の音楽を担当するのは
戸田有里子さん。リカでの音楽も担当していました。怖そうな音楽になりそうです。
・(原作者の)美智留と恭子の過去
貧血で学校を休みがちになっていた恭子はクラスからいじめられていました。
従姉妹の美智留が転向してからはいじめの標的は美智留へと変わるのです。美智留は自らターゲットになり相手を結果的にやり込めてしまいます。
一方で恭子は貧血で突然倒れてしまいます。ただの貧血ではなく、指定難病されている再生不良性貧血だったのです。病気を治すには骨髄が必要でしたが、従姉妹の美智留が骨髄ドナーになってくれるのです。そして手術は成功しました。
そのことで恭子は美智留に感謝と尊敬の念を持つ事になります。
そんな美智留は、実は父親から性暴力を受けていました。美智留から助けを求められた恭子は美智留と共謀し、その父親を殺し‥
この過去の出来事がのちのド美智留と恭子の関係を作り上げ、美智留を悪女としてしまうのでしょうか。
『わら嗤う淑女』ドラマ一話あらすじ
恭子は過去の事件の秘密の事で美智留からしばらく逃げていました。
17年後美智留に見つかり、美智留は恭子の勤める会社を乗っ取り、人生に悩める人へのコンサルタントを始めるのです。
そこに来た最初の依頼人は、大手銀行に勤める女性。仕事のストレスを解消する為ブランド品を買い漁り借金で首が回らなくなったという。
それに対して美智留は
「今まで一人でよく頑張ってきましたね」といい相談相手を安心させます。そして、「あなたの敵はだれですか?」と言って払うべき銀行に借金のお金を払わせようとと相談者に支持します。
そして女性は美智留の言うように銀行に架空の口座を作り、銀行から横領をし、借金を完済を済ませるのですが。
その後女性の運命は、最悪の展開に?!
『わら嗤う淑女』見どころ
複雑な過去を持つ美智留がコンサルタントをやる理由、目的は何なのか。
人の欲望を餌にして残酷に操り、次々に破滅へと堕としていく美智留の真意はどこにあるのか。
美智留の一言で相談者の運命が変わってしまう。漫画でいうと笑うセールスマンのような感じなのでしょうか。笑うと嗤うとでは雲泥の差で、もっと酷い相談者の最後が待ってるかもしれません。
相談者が不幸になっても美智留に騙されたと思わず幸せだと思う心理は一種の洗脳なのでしょうか。
また刑事との駆け引きも面白そうですね。
そして恭子の本当の心理とは。いじめや病気から救ってくれ、美智留には感謝してるけど、過去の事件を共有した為、恐ろしくなってしまった恭子。17年間も美智留から逃げて突然ばったり会った時の複雑な恭子の心理はどうなのか、知りたいですね。
恐怖だけだったのでしょうか。
コンサルタント業の側近としてどんな思いで美智留のことを手伝うのかが気になります。
二人の関係性が一番見どころとなりそうですね。
そして二人の最後はどうなってしまうのでしょう。
・オープニング曲
HYDEの「BLEEDING」
いきなり激しい曲調からはじまるヘビーメタルロック。オープニングでこの楽曲が、人を破滅させてどんどん堕ちていくのが体感できるような感覚。美智留の恐ろしさが倍増する作品になっています。
HIDEさんのコメントとして、「メタル曲で不安でしたが、監督に楽曲と歌詞の世界観がこの作品にぴったりだと言ってもらえて反響も楽しみです。BLEEDINGという出血の意味を持っているこの楽曲でさらなる恐怖を味わってほしいです」この作品の楽曲することに感謝の言葉も述べています。
・主題歌は琴音さんの
「HEAVEN」
の楽曲は美智留がただ落ちていく人を見ているだけでなく、その人たち自身が幸せな感情になる事に重なる歌詞だという。悲しみの中にも光があるような、暗部を直視することで元気になるような不思議な曲になっています。
琴音さんといえば、音楽チャンプでグランドチャンピオンに輝きその後アーティストとしてデビューされました。
誰もが認めるかなりの歌唱力の持ち主で、年齢や男女問わずファンが多いです。透明感があり、感情を絡めとっていくような歌声の持ち主だといわれています。
琴音さんのコメント
「今回の曲は音の少なさと独特な世界観から、耳を研ぎ澄ましながら歌わせていただきました。
ダークな世界観ある作品は初めてだったので、とても新鮮な体験で曲が出来上がっていくのが興味深かったです。
この曲とドラマが絡み合っていく所が楽しみです」