
映画『ホーム・アローン』を見ていて、「あれ、この子は兄弟だっけ?それとも従兄弟?」と混乱したことはありませんか?
物語の冒頭、クリスマスのパリ旅行に向けてマカリスター家には親戚一同が集結しています。その人数は大人と子供を合わせて十数名規模(ケビン含む)にもなり、子供だけでも10人前後が一斉に集まっている状態です。そのため、画面の中は常に大騒ぎ。初見では誰が誰だか分からなくなるのも無理はありません。
しかし、それぞれのキャラクターの個性や関係性を知ると、この映画の面白さは倍増します。いじわるな兄バズ、コーラを飲みすぎるメガネの従兄弟、そして謎めいた隣人マーリー…。
今回は、マカリスター家の複雑な家族構成や相関図を整理し、ファンの間で長年議論されてきた「お父さんの職業」や「隣のおじいさんとの関係」についても、公式情報とファン考察を区別しながら詳しく解説します。
この記事でわかること
- ケビンの5人兄弟と、従兄弟たちの見分け方完全ガイド
- あの豪邸に住み、十数人分の旅行費を負担できる「お父さん」の職業に関する有力説
- 「殺人鬼」と噂された隣人マーリーおじいさんとケビンの感動的な友情
- 一目でわかる登場人物グループ分けと相関データ
ホームアローンの登場人物・相関図

まずは、物語の中心となる人間関係を整理しましょう。登場人物は大きく分けて「マカリスター本家(ケビンの家族)」「親戚(フランクおじさん一家など)」「敵(泥棒)」「隣人」の4つのグループに分類できます。
主な登場人物グループ
| グループ名 | 説明 | 主なキャラクター |
|---|---|---|
| マカリスター家(本家) | シカゴ郊外の豪邸に住む主人公一家。物語のメインとなる家族。 | ケビン(三男/末っ子) ピーター(父)、ケイト(母) バズ(長男)、ジェフ(次男) リニー(長女)、ミーガン(次女) |
| フランク一家(親戚) | オハイオ州からパリ旅行のために前泊しに来ている親戚一家。子供が多い。 | フランク(父の兄/伯父) レスリー(伯母) フラー(眼鏡の従兄弟)ほか |
| ウェット・バンディッツ | クリスマス休暇の留守宅を狙う空き巣泥棒コンビ。 | ハリー(リーダー格) マーヴ(長身の相棒) |
| 近所の住人 | マカリスター家の隣に住む、孤独で謎めいた老人。 | マーリー老人 |
物語は、この4つのグループがクリスマスの夜に交錯することで生まれるドタバタ劇です。
特に冒頭部分では、親戚のフランクおじさん一家が家に泊まりに来ていることで、「人口密度の高さ」と「ケビンの孤独(誰にも相手にされない状況)」が強調されています。ピザの取り合いで喧嘩になるシーンは、この複雑な人数構成があってこその名場面です。
マカリスター家の家族構成を全網羅
ここからは、最も重要な「ケビンの家族(本家)」と、強烈な個性を持つ「親戚」について詳しく見ていきましょう。
ケビンの兄弟姉妹は何人?(5人兄弟)

ケビンは、ピーターとケイト夫婦の子供で、5人兄弟の末っ子です。上には2人の兄と2人の姉がいます。 この点については、映画本編の描写・公式資料ともに一致しており、確定情報です。
映画の中で彼らは、末っ子で立場が弱いケビンをからかったり、無視したりしていますが、それぞれのキャラクターは非常に立っており、物語の良いアクセントになっています。
(※以下の兄弟姉妹の性格・言動は、すべて映画本編の描写に基づいています)
| 続柄 | 名前 | 特徴・エピソード |
|---|---|---|
| 長男(兄) | バズ | ガキ大将気質のいじめっ子で、ケビンの一番の天敵。部屋でタランチュラを飼っている。ケビンのチーズピザをわざと食べて挑発するが、最後には「弟がいなくて寂しい」と少しデレる一面も描かれる。 |
| 次男(兄) | ジェフ | 金髪の兄。荷造りが下手なケビンに対し「お前は病気だ(You’re such a disease)」と言い放つなど、比較的ドライで冷めた性格。 |
| 長女(姉) | リニー | 少しおませな姉。電話で友達と話したり、フランス語を練習したりしている。「フランスではお前みたいな奴は相手にされない」とケビンをからかう。 |
| 次女(姉) | ミーガン | ケビンを「役立たず」と突き放す場面がある一方で、パリ到着後には「ケビンのことが心配じゃないの?」と兄を問い詰めるなど、実は弟思いの描写も見られる。 |
| 三男(主人公) | ケビン | 本作の主人公。家族中から子供扱いされ、疎外感を抱く末っ子。その鬱憤が「家族なんて消えちゃえ」という願いにつながる。 |
強烈なキャラクターの「親戚たち」
マカリスター家に泊まりに来ている親戚の中で、特に観客の記憶に残るのが以下の2人です。

いじわるな「フランクおじさん」
ケビンの父ピーターの兄にあたります。黒縁メガネで神経質そうな見た目が特徴。 ピザのシーンでは「食事代はおごりだ」という弟ピーターに対し、自分のお金は一切出そうとしないなど、映画内でも一貫して嫌味で自己中心的な性格として描かれています。
ケチャップをねだるケビンへの嫌味や、シャワー中の誤解による怒鳴り声など、視聴者から強い反感を買う言動が多く、意図的に“不快な大人”として配置されたキャラクターと考えられます。
おねしょの「フラー」(演:キーラン・カルキン)
大きな丸メガネが特徴の、フランクおじさんの息子。ケビンの従兄弟にあたります。 寝る前にペプシコーラを大量に飲み、ケイトから「フラー、ペプシは控えなさい(Go easy on the Pepsi)」と注意されるのが定番の流れ。
ケビンが同じベッドで寝ることを嫌がる理由も、作中でははっきり示されています。
なお、フラー役を演じているのはマコーレー・カルキンの実弟、キーラン・カルキンであり、これは公式に確認されている事実です。
お父さん(ピーター)の職業と人物像
『ホーム・アローン』を観ると、多くの人が疑問に思うのがこの点です。
「この家、いくらなんでもお金持ちすぎないか?」
シカゴ郊外ウィネトカの豪邸、そして十数人規模のパリ旅行費用の大部分を負担している可能性が高い。
一体、お父さんは何をしている人物なのでしょうか。
あの豪邸に住める理由はお父さんの仕事にある?

映画本編では、ピーター・マカリスターの職業は明確に語られていません。 ただし、公式ノベライズや制作背景、長年のファン分析から、いくつかの有力な見方が存在します。
マカリスター家の富に関する有力な見解
- お父さん(ピーター): 小説版などでは「ビジネスマン」と表現されており、成功した企業勤め、または投資を含む事業で成功している人物と考えられています。デイトレーダー説などはファンの間で語られてきた考察の一つであり、公式に断定された設定ではありません。
- お母さん(ケイト): 作中では明言されていませんが、家の中に多数のマネキンがあることから、ファッション業界や展示・ショールーム関連の仕事に従事している可能性が高いと長年考察されています。こちらも公式に明示された設定ではなく、有力な推測の一つです。
ピーターが警官に変装したハリーに冷静に対応する姿や、家族をまとめる落ち着いた態度からは、経済的・精神的に余裕のある父親像が一貫して描かれています。
隣のおじいさん(マーリー)との感動エピソード
マーリー老人は、『ホーム・アローン』を単なるコメディから心温まる物語へと引き上げる重要な存在です。
「殺人鬼」という噂の真相

バズが流した「サウスベンドのシャベル殺人鬼」という噂は、完全な作り話です。 これは子供たちの偏見と恐怖心を象徴するための演出であり、映画のテーマとも深く関係しています。
ケビンがおじいさんに教えた「家族の大切さ」

教会での会話を通じて、マーリーはただの孤独な老人であることが明かされます。 このシーンは、ケビン自身が「家族を失いたくない」と気づく重要な転換点でもあります。
クライマックスでケビンを救うマーリーの姿は、噂と真実の対比、そして和解の象徴として描かれています。

まとめ:脇役たちの背景を知ると映画がもっと面白くなる

今回は、マカリスター家の家族構成や人物関係について詳しく解説しました。
今回のポイントまとめ
- ケビンは5人兄弟の末っ子。親戚を含めると十数人規模の大所帯。
- フラー役は実弟キーラン・カルキン。
- 両親の職業は公式に明言されていないが、有力な考察が存在する。
- マーリー老人は、映画のテーマを体現する重要人物。
一見バラバラに見える人々が、クリスマスを通じて再び絆を取り戻す――それこそが『ホーム・アローン』の本当の魅力です。
※注意書き
本記事は、映画本編・公式ノベライズ・制作背景・長年のファン考察をもとに構成していますが、一部は公式に明言されていない設定を含む考察も含まれています。
細かな設定や最新情報については、必ず公式資料・公式メディア・作品本編での確認を行ってください。

