ピクサーの名作『インサイド・ヘッド』は、感情たちが織りなす感動的な物語で、多くの観客の心を捉えました。その中でも、特に印象的なキャラクターの一つがビンボンです。ライリーの幼少期の想像上の友達であるビンボンは、その最後のシーンで多くの涙を誘いました。
この記事では、ビンボンの切ない別れのシーンについて詳しく振り返りながら、その魅力を再確認します。また、ピクサーの新作『マイ・エレメント』にも触れ、感情やキャラクターたちがどのように描かれているのかを探っていきます。感情豊かな旅へ、さぁ出発しましょう。
インサイドヘッド:ぞう
インサイド・ヘッドに出てくるぞうの名前は、ビンボンです。ビンボンは、ライリーが3歳の頃に作り出した空想上の友達で、見た目は猫や象のような肌で、鳴き声はイルカというメチャクチャで明るいキャラクターです。涙はキャラメル味のキャンディというのも特徴で、ヨロコビとカナシミが頭の中の司令部から放り出された先で出会います。日本語吹き替え版では、佐藤二郎さんが声を担当していて面白く可愛いキャラクターです。
インサイドヘッド:ビンボン最後
インサイド・ヘッドに出てくるピンクのゾウのキャラクタービンボンは、3歳の頃ライリーが作り出した空想上の友達です。ヨロコビとカナシミが頭の中の司令塔から放り出された時に出会います。ライリーが11歳の時に忘れ去られてしまうキャラクターですが、その最後は誰もが涙するシーンのひとつです。
記憶のゴミ捨て場に落ちてしまったヨロコビとビンボンは脱出するためにライリーとの思い出の「ほうきのロケット」を思い出します。ふたりでまほうのロケットをするも、重くて上までなかなか辿り着けません。そこでビンボンは、喜びだけでも脱出できるように勢いがついたロケットから何も言わずに降ります。ロケットが軽くなったおかげで、ゴミ捨て場から抜け出せたヨロコビですが後ろにビンボンが乗っていないことに気が付きます。ゴミ捨て場を見るとやったー!と喜ぶビンボンでしたが「月へ連れてってあげてね」という言葉を最後に消えてなくなってしまうのです。
インサイドヘッド:ビンボンかわいそう
ピンクのゾウのような不思議なキャラクター「ビンボン」は少しかわいそうなキャラクターです。ライリーが3歳の頃に作り出した空想上の友達のビンボンは、思い出の保管庫にいました。司令塔にいたヨロコビとカナシミは、思い出を追いかけたために司令塔の外に投げ出されます。カナシミとヨロコビが迷っているところに登場して、案内をしてくれます。
ライリーの思い出が崩れてきた時に、ビンボンとヨロコビは、記憶のゴミ捨て場に落ちてしまいます。記憶のゴミ捨て場は、入ってしまうと、ライリーの頭からすっかり忘れ去られてしまう場所です。二人は、思い出の保管庫に戻ろうと必死になりますが、なかなか登れません。そんな中、二人はライリーが小さい頃に遊んでいた「まほうのロケット」を見つけます。「まほうのロケット」を試みますが、なかなかうまくいきません。
ビンボンは自分が犠牲になることを選び、ヨロコビと乗ったロケットが勢いづいたところで喜びに気が付かれないようにロケットから降り喜びだけを思い出の保管庫に戻すのです。それでも笑顔で応援するビンボンですが、すぐにスッと消えてしまうシーンは切なくてかわいそうな気持ちになるシーンです。じぶんが犠牲になってまでもライリーを守りたいというビンボンの気持ちがライリーに伝わるといいなと思います。
インサイドヘッド:ビンボン歌
ヨロコビとビンボンが、記憶のゴミ捨て場から脱出するときに「まほうのロケット」を発見します。
その時に、ヨロコビとビンボンは「楽しい友達、ビンボン!ビンボン!」「ロケットで飛ぶよ、ビンボン!ビンボン!」というかわいい歌を歌います。なかなか脱出できないところはもどかしかったですし、かなしいビンボンの最後でしたが、ライリーとの記憶をビンボンが思い出して最後を迎えたのは良かったのではないでしょうか。
インサイドヘッド:マイエレメント
インサイド・ヘッドもマイ・エレメントもピクサー者の作品です。マイ・エレメントの監督ピーター・ソーン監督は、エレメントたちを描く際にインサイド・ヘッドのヨロコビを参考にしたと明かしました。エレメントたちの感情表現は、ヨロコビが参考になっているそうです。製作チームの中にはインサイド・ヘッドでテクニカル面を担当したスタッフにヨロコビの感情表現を学んだそうで、ヨロコビが全身でハッピーな気持ちを表現する点などが参考になれているとのことです。ピーター・ソーン監督は、ストーリーを作っていく上でインサイド・ヘッドの監督であるピート・ドクターからもアドバイスをたくさんもらったと語っています。