映画『ジオストーム』は、気象コントロール技術がもたらす未来の危機を描いた2017年のディザスター映画です。科学技術の進歩とその潜在的なリスクをテーマに、壮大なビジュアルエフェクトと緊迫感のあるアクションシーンが展開されます。
本記事では、マックスとサラの恋愛関係や、大統領の「結婚しろ」という感動的な一言、そして映画の核心をなす黒幕の正体など、重要なポイントをネタバレを含めて徹底考察します。また、宇宙空間の描写に関する気になる点や、映画全体の評価についても詳しく解説します。『ジオストーム』の世界観とその背後に隠された深いメッセージを紐解きながら、視聴者に与える感動と興奮を再発見しましょう。
ジオストーム：結婚しろ
主人公ジェイクの弟で、兄の後任となった”ダッチボーイ”の統括責任者マックスと、彼の恋人でシークレットサービスであるサラとは密かに付き合っていました。それは規則違反となるので、公にはできませんでした。
ダッチボーイの異常でジオストーム(地球規模の大嵐)が起ころうとする中、後半では大統領とマックスを車に乗せてサラが危険な街から脱出するためにタクシーを運転する様子は、さすがシークレットサービスとため息が出るほど頼りがいのある働きぶりでした。
その時、大統領がマックスに言った言葉が「結婚しろ」でした。この未曽有の大災害の中では、規則も階級もなくなり、人類に対しての基本理念である”愛情”というものこそ一番大事であると教えてくれる言葉だと感じました。
ジオストーム：気まずい
この映画では気まずいシーンは殆どありませんでした。主人公ジェイクの弟のマックスと、彼の恋人サラとのイチャイチャするシーンが少しありますが気にする程のシーンではありませんでした。なので、親子や恋人同士、誰とでも気楽に観て行ける作品です。
また、”気まずい”とは全然違うのですが、”気になる音のシーン”がありました。宇宙ステーションの外での物が壊れて飛んでくる音にどこか違和感を持ってしまいました。地上なら破壊音も響き渡るのは分かるのですが、空気のない場所での破壊音も地上と同じというのはどうなのでしょうか。できれば宇宙空間のシーンは、地上とは違いを出してBGMなどで盛り上げてくれた方が良かったと思ってしまいました。
ジオストーム：考察
映画『ジオストーム』は、気象コントロール技術がもたらす未来の危機を描いた2017年のディザスター映画です。監督はディーン・デヴリンで、主演はジェラルド・バトラーです。この映画は、地球規模の気象操作がもたらす潜在的な危険と、それに対する人類の対応をテーマにしています。
ストーリーの概要
『ジオストーム』の物語は、地球規模の気候変動に対処するために開発された衛星ネットワーク「ダッチボーイ」が、制御不能になり、異常気象が発生するところから始まります。主人公のジェイク・ローソン（ジェラルド・バトラー）は、このシステムを開発した科学者であり、彼と彼の弟であるマックス（ジム・スタージェス）は、システムの暴走を止めるために協力します。
映画のテーマとメッセージ
映画は、気象コントロール技術の潜在的な利点と危険性を描いています。以下にその主要なテーマとメッセージについて考察します。
1. 科学技術の両刃の剣
『ジオストーム』は、科学技術がもたらす利益とそれに伴うリスクを強調しています。気候変動に対処するための「ダッチボーイ」プロジェクトは、理論上は地球を救うための素晴らしい技術ですが、その制御が失われると、逆に大規模な災害を引き起こす可能性があります。このテーマは、現実世界における科学技術の利用とそのリスクに対する警告とも言えます。
2. 国際協力の重要性
映画では、気象コントロールシステムの管理と運用には国際的な協力が不可欠であることが描かれています。各国が協力してシステムを運用することで、地球規模の問題に対処する必要性が強調されています。このメッセージは、現実世界においても環境問題や気候変動に対する国際的な協力の重要性を示唆しています。
3. 人間のエゴと権力闘争
映画はまた、人間のエゴと権力闘争が技術の運命に影響を与える危険性も描いています。システムの暴走の背後には、人間の欲望や権力争いが絡んでおり、それがさらなる混乱を引き起こします。この点は、技術そのものが悪いのではなく、その運用がいかに管理されるかが重要であることを示しています。
映画の評価と批評
『ジオストーム』は、その壮大なビジュアルエフェクトと緊迫感のあるアクションシーンで注目されましたが、ストーリーテリングやキャラクター開発の面では批判を受けました。特に、プロットの一部が予測可能であることや、科学的な正確性が欠けている点が指摘されています。しかし、エンターテインメント性や災害映画としての迫力は評価されています。
結論
『ジオストーム』は、科学技術の進歩がもたらす可能性と危険性、そして国際協力の必要性を描いた映画です。エンターテインメントとしての価値は高く、視覚的にも楽しめる作品ですが、その背後にあるメッセージやテーマを考えることで、より深い理解と感動を得ることができます。
ジオストーム：サラ
サラはマックスの恋人ですが、職業はシークレットサービスのエージェントで、大統領の側近として活躍していきます。行動力と決断力のあるカッコイイ女性ですが、声優はブルゾンちえみさんが担当していて、個人的にはちょっと迫力に欠けた声となっていたのが残念でした。
ジオストーム：黒幕
ジオストームの黒幕は誰なのでしようか。先ずは国際気象宇宙ステーション内の怪しい人物がいないかが注目点でした。最初はフランス人の通信・保安担当のレイ・デュセットが怪しく映っていましたが見た目で判断するのは短絡的で、彼の怪しい行動の裏には真実を突き止めようとする意味があったのでした。
それは後半に来ても同様で、全ての権力を握る大統領の陰謀だという話が持ち上がります。しかし本当の黒幕は、大統領の近くで虎視眈々と計画を進めているのでした。地上でのジェイコムとサラらの真実を追求していく様子と、国際気象宇宙ステーションでのウイルスに感染したダッチボーイをどう制御して行くのか、最後は双方が命を懸けて地球を守って行く迫力ある展開となっています。
