映画『マイ・インターン』は、年齢を超えた友情と職場での人間関係の再構築を描くコメディドラマです。本作のあらすじでは、退職後の新たな挑戦を求める70歳のベン・ウィテカーが、若くて革新的なスタートアップ企業でインターンとして働き始める様子が描かれています。この映画では、キャストのロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが異世代間の協力と理解を通じて、人生の第二幕の豊かさと意義を体現しています。
しかし、その理想的な展開が一部の観客には気持ち悪いと感じられることもあり、特にベンとジュールスの関係性が理想過ぎるとの意見も存在します。また、ホテルのシーンなど、少々気まずいと感じる部分も含まれており、これらの要素が観客に異なる反応を引き出しています。本記事では、『マイ・インターン』が伝えたいこととその受け取り方の多様性について深掘りし、作品の多面性を探ります。
マイインターン:気持ち悪い
この作品が気持ち悪いと感じてしまう人もある程度はいらっしゃるようで、どうしてなのか考えてみました。ある人は、主人公のジュールズとベンの関係性が気になっている様です。余りにもベンが人畜無害で若者たち中心の中でへこたれず前向きに行動し、次第に皆の頼りにされて行くという理想的すぎる展開が考えられそうです。
私にも途中から2人が会社員ではなく、優しいおじいちゃんと孫の関係の様に見えてしまいました。それは後半の2人の出張シーンでもありました。ホテルのベッドで一緒に横になる設定はちょっと違和感を持ってしまいましたね。ホテル側にアクシデントがあったにせよ、話すならせめてラウンジで・・とか、ジュールズのプライベートの話を聞いてもらうので他人に聞かれないように部屋も有りかと思うのですが、バスローブじゃあなく普通の服の設定で良かった気もしています。
まぁ、親子の様に悩みを打ち明けられるような信頼関係が築けた2人を演出したかったとも思いますが・・。世間ではとても評価の高い作品ですが、私はファンタジーと思う事で少し感じた気持ち悪さは無くなって行きました。でもその反面、こんなお父さんがいたら良いなぁと憧れの気持ちで観ていたのも事実です。
マイインターン:あらすじ
映画「マイ・インターン」は、2015年に公開されたコメディドラマで、ナンシー・マイヤーズが監督しました。主演はロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイです。
ベン・ウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)は70歳の退職者で、幅広い経験と人生の知恵を持っています。彼は退屈な日々に刺激を求めて、ブルックリンに拠点を置くファッションスタートアップ企業で、シニアインターンプログラムに応募します。この企業は、若くて野心的なジュールス・オスティン(アン・ハサウェイ)によって創設されたばかりで、急速に成長しています。
ジュールスは当初、ベンの存在を快く思っていませんが、彼の職業的なスキルと人生経験が会社にとって貴重であることを徐々に理解し始めます。ベンは、職場での存在感と共感的な性格で同僚たちからも尊敬されるようになります。一方で、ジュールスはプライベートと仕事のバランスに苦しみながらも、彼女のビジネスと家庭生活を維持しようと奮闘しています。
物語が進むにつれて、ベンとジュールスは互いに重要な存在となり、仕事の問題だけでなく、個人的な問題においても支え合います。ベンはジュールスが直面する様々な挑戦に対処するのを助け、ジュールスはベンに再び必要とされる感覚を与えます。
「マイ・インターン」は、異世代間の友情と尊敬、職場における年齢の違いを乗り越える物語をユーモラスで心温まるタッチで描いており、多くの観客に愛されています。
マイインターン:キャスト
役名 | 俳優名 |
---|---|
ベン・ウィットカー | ロバート・デ・ニーロ |
ジュールス・オースティン | アン・ハサウェイ |
フィオナ | レネ・ルッソ |
デイビス | アダム・ディヴァイン |
ジェイソン | ザック・パールマン |
ベッキー | クリスティーナ・シェラー |
マイインターン:気まずい
大人が観るには気まずいシーンは殆ど無いと言ってもいいでしょう。あえて言うなら、会社に来ている年配の女性マッサージ師の手ほどきでベンの身体に少々異変が起こり、両隣の男性社員が気づいてイェ~イってなる部分でしょうか。あとはキスシーンが少々あるので、指定の通り13歳より下のお子さんと観るのは少々気まずいかもしれません。
マイインターン:緑の服 誰
この緑の服の男性が出てくるシーンは私も「誰?」となってしまいました。しかし、ベンがそれを見て唖然として顔をしかめている事から、ジュールズの夫マットの浮気現場を目撃してしまった・・という事だと思いました。
が、帰宅後すぐに出て来たマットは緑の服ではなかったのです。何だか分かりにくくてモヤモヤしてしまいましたね。そこは彼女の家で不倫をしていたベンが何らかの理由で服を汚してしまい、彼女の家にあった緑の服を借りて出て来たのだと考えました。だって今までモノトーンの服ばかりだったベンが、いきなり緑の原色っぽいのを着ているのはとても不自然に見えたからです。
マイインターン:伝えたいこと
この映画で伝えたいことは何なのか、自分なりに考えてみました。先ずはベンの前向きさ真摯さから徐々に周りとも馴染んで行くのを見ていると、その長い人生で培ってきた経験を生かして年配でも周りに良い影響を与える事ができるという、社会に出る勇気をもらえる事だと思いました。
また、気配り優しさなど人格的な面でも見習いたいシーンも盛り沢山でした。最初に受け入れられなくてもすぐに結果を求めるのではなく、いい意味でマイペースに一歩一歩進んで行く事で道は開けて行くのだという希望も受け取る事ができました。