「サマータイムレンダ」は、その緻密なストーリーテリングと予測不能な展開で、多くのファンを魅了してきました。しかし、その中でも一際視聴者の心に深く刻まれるのは、黒幕シデの存在でしょう。シデは、その不気味で異様な外見と冷酷な性格から、多くの視聴者に強い恐怖と不快感を与えています。特にグロテスクな描写が随所に散りばめられており、その恐怖を一層際立たせています。この記事では、シデがなぜこれほどまでに恐ろしく、気持ち悪い存在として描かれているのか、その理由に迫ります。
サマータイムレンダ 黒幕
最初は黒幕というのはハイネの事だと思っていました。ハイネは影達から「おかあさん」と呼ばれ、人々に酷い事をし続ける影たちを統べる大きな存在なのだと考えていました。その影たちの集合体の様な大きな黒い影が、夏祭りの惨劇で先に登場し、その後ハイネが現れています。
その姿は着物姿の少女ながら、白髪に赤い目、堂々とした独特なしゃべり口調だし島の神様だとの説明に、これがラスボスと思い込んでいました。しかし、本当の黒幕は大影=シデでした。中身は宮司の雁切真砂人で、最終的にはハイネの異能力を利用して自分の目的を達成しようとしていたのです。
サマータイムレンダ シデ
シデは中盤からどんどん存在感を出しています。最初はハイネのシモベのようにふるまっていて、その口調もいつも丁寧です。ではそのシデという存在が生まれたのはどういった経緯だったのでしょうか。エピソード18で300年前の事が語られます。
今は雁切真砂人ですが、元は300年前の菱形紙垂彦(しでひこ)がハイネに子を産ませ、彼女の力でそれに人格と記憶を植え付けクローンとして脈々と生き続けていたのです。(途中で菱形家から分家したので、雁切となっています。)その永遠の命を続け世界の最後を見届けるという目的のためには、弱って行くハイネに沢山の命を捧げなくてはいけません。それが夏祭りの惨劇へと続いて行くのです。
サマータイムレンダ グロい
「サマータイムレンダ」は、そのミステリアスで緊張感のあるストーリー展開に加え、時折グロテスクな描写が含まれていることで知られています。これらの描写は物語の暗いトーンを強調し、視聴者に強烈な印象を与えます。
まず、物語の中で頻繁に見られるのは、影の存在による人間のコピーと、それに伴う残虐なシーンです。影が人間を完全に模倣するためには、元の人間を殺害しなければならないため、その過程がグロテスクに描かれます。これにより、視聴者は影の恐怖をよりリアルに感じることができます。
また、戦闘シーンやキャラクター同士の対決においても、流血や身体の損壊といった過激な描写が見られます。特に、主人公の慎平が時間を繰り返す中で経験する数々の死や仲間の死は、視覚的にも精神的にも強いインパクトを与えます。これらのシーンは、物語の緊張感を高めるだけでなく、キャラクターの成長や感情の変化を際立たせる役割を果たしています。
さらに、シデやハイネといった敵キャラクターが引き起こす恐怖のシーンも見逃せません。彼らの異様な能力や行動は、視聴者に強烈な不快感を与え、物語のダークな世界観を一層際立たせます。特に、彼らの冷酷な性格と無慈悲な行動は、視聴者に対する心理的な圧迫感を強めています。
こうしたグロテスクな描写は、「サマータイムレンダ」の持つミステリーとホラーの要素を強調し、物語に深みとリアリティを加えています。それにより、視聴者はただのエンターテインメント以上のものを感じ取り、物語の持つテーマやメッセージに対して深く考えさせられることでしょう。
サマータイムレンダ 鬱
鬱アニメと言われる理由は、登場人物たちの死が多く織り込まれている・バッドエンド・気持ちの悪い展開が続く・・など様々です。例えば「魔法少女まどか☆マギカ」も絵が可愛いのと芸術的な描写のセンスに惹かれて観てみたら、結構壮大で重たい内容にビックリさせられます。「ひぐらしのなく頃に」も想像以上にハードな展開で、私は途中でギブアップしてしまいました。
他には「PSYCHO-PASS(サイコパス)」も結構犯罪者など人が沢山死んで行きますが、これは科学の発展した未来観がカッコ良くて割と気楽に観れた作品でした。そして本作品もどんどん人が死んでしまうし、”影”の存在も相当グロテスクです。でも結局は”影”というよりも、負の感情に取りつかれてしまった人間の様子の方がもっとグロテスクでしたが・・・。
「サマータイムレンダ」という作品全体を見ると、流れ着いた鯨(宇宙からの異生物!?)からスタートし、あの壮絶な戦いのループの10周目での決着後の慎平の動きがとても分かりにくく感じていました。1人は第1話のフェリーに戻り、もう1人の慎平は平和な時に進んで行った様にも見えてしまいます。そこで1話に戻ったのは影潮だけと考えてみました。
ここで初めて右目をもらった慎平が影との戦いに突入して行きループが始まります。う～ん、でもこの1話ですでに影潮という存在がいるのは、事の始まりがなく矛盾してしまっています。こういったループものを深く考えれば考える程に鬱々とした思考にさいなまれてしまいます。
サマータイムレンダ ハイネ
「サマータイムレンダ」のハイネは、物語の中心に位置する謎めいたキャラクターです。彼女は日鞠島に伝わる伝説の存在であり、物語が進むにつれてその正体が明らかになっていきます。ハイネは外見的には幼い少女のように見えますが、その内面には計り知れない力と古代からの知識を持っています。
ハイネの役割は単なる敵役に留まらず、彼女の行動や意図が物語全体の鍵を握っています。彼女は慎平たちの前に立ちはだかり、その冷酷さと狡猾さで何度も主人公たちを窮地に追い込みます。彼女の存在がもたらす不安感と緊張感は、物語のスリルを一層引き立てています。
彼女のバックストーリーは非常に深く、彼女がなぜ日鞠島に関与し、どのような目的を持っているのかが少しずつ解き明かされていく過程が、物語の大きな魅力の一つです。ハイネの過去やその行動の理由が明らかになることで、彼女への理解が深まり、物語のテーマである「時間」や「運命」に対する考察がより深まります。
ハイネのキャラクターは、単なる恐怖や不安を煽る存在以上に、物語の哲学的な側面を象徴しています。彼女を通じて、時間の流れや人々の記憶、そして運命の繰り返しといったテーマが描かれ、読者や視聴者に深い感慨を抱かせます。ハイネの存在が「サマータイムレンダ」に独特の奥行きを与えていることは間違いありません。
サマータイムレンダ シデ 気持ち悪い
「サマータイムレンダ」のキャラクター、シデ（四手）は、その異様な存在感と不気味さから、多くの読者や視聴者に「気持ち悪い」と感じさせるキャラクターとして描かれています。以下に、その理由をいくつか挙げてみます。
1. 異常な外見と能力
シデはヒルコの意識が宿った存在であり、その外見や行動は通常の人間とは大きく異なります。影を操る能力や不死身の体を持ち、時には人間離れした姿を見せることがあります。そのため、視覚的にも非常に不気味に映ります。
2. サディスティックな性格
シデは非常に冷酷で、他人の苦しみや恐怖を楽しむようなサディスティックな性格を持っています。彼の無慈悲な行動や冷淡な態度は、視聴者に強い不快感を与えます。
3. 目的の不透明さと狂気
シデの行動の動機や目的が初めは不明瞭であり、その謎めいた存在感がさらに不気味さを増します。彼の目的が徐々に明らかになるにつれて、その狂気じみた執念や執着心も視聴者に恐怖を与えます。
4. 影の存在との結びつき
シデが影の存在と強く結びついていることも、彼の不気味さを強調しています。影の存在自体が不気味であり、そのリーダー的存在であるシデは、その影響力を最大限に発揮し、周囲の人々に恐怖と不安をもたらします。
5. 不死性による不気味さ
シデは不死身であるため、何度も復活し、倒されることなく存在し続けます。この不死性は、倒しても倒しても再び現れるという恐怖感を視聴者に与え、その異様な存在感を強調しています。
これらの要素が組み合わさり、シデは「サマータイムレンダ」における非常に気持ち悪い、しかし重要なキャラクターとなっています。彼の存在は物語に緊張感をもたらし、視聴者を引き込む要因の一つとなっています。
サマータイムレンダ シデ 最後
シデ（四手）の最期
シデは物語の主要な敵キャラクターであり、その正体は日鞠島（ひまりじま）の神・ヒルコの意識が宿った存在です。シデは不老不死であり、何度も生まれ変わりながら人間社会に介入してきました。物語の終盤、主人公の網代慎平（あじろ しんぺい）とその仲間たちは、シデを倒すために戦います。
最終決戦では、慎平たちはシデの不死の秘密を解明し、彼を打倒する方法を見つけます。シデの本体であるヒルコを弱体化させ、その影響でシデも次第に力を失っていきます。最終的には、シデは慎平たちによって完全に倒され、日鞠島は平和を取り戻します。
結末のポイント
- シデの正体と不死の秘密が明かされる。
- 慎平とその仲間たちは、シデを倒すために協力し、最終決戦に挑む。
- シデは完全に倒され、日鞠島に平和が戻る。
- 物語全体を通して、過去と現在が交錯し、慎平の時間跳躍能力が鍵となる。
「サマータイムレンダ」は、ミステリーとサスペンスを巧みに織り交ぜたストーリー展開が魅力であり、その結末も読者に大きな衝撃と満足感を与えます。
