『トイストーリー3』で強烈な印象を残したキャラクターといえば、やはりサニーサイド保育園の支配者「ロッツォ」。甘い香りのするピンクのクマながら、その裏に秘めた冷酷さでウッディたちを追い詰めます。物語の終盤、彼の運命はゴミ収集車に絡んで大きく転換しますが、そんな彼にも「かわいそう」という声があるほど、多くの人々に強い感情を抱かせました。この記事では、ロッツォの最後や、なぜ彼がここまで人気となったのか、その理由に迫ってみます。
トイストーリー3:ロッツォかわいそう
ロッツォはサニーサイド保育園の独裁者としてかなりの悪人です。ただ、もとから悪人ではありませんでした。それはロッツォがデイジーという女の子のおもちゃだった時の事。デイジーとロッツォはいつも一緒で、ロッツォはいつも楽しそうにデイジーのそばにいました。ある日ピクニックでデイジーはロッツォとビックベビーを残し、家に帰ってしまいました。デイジーが忘れてしまったのです。
捨てられたと思ったロッツォでしたが、なんとかデイジーの家に帰って来ると、デイジーはロッツォの変わりを買ってもらい可愛がっていたのです。そこからロッツォは誰も信じられなくなり、性格がひん曲がった独裁者となってしまったようです。デイジーとロッツォの仲がいい描写と、置いてかれてしまったロッツォの寂しい顔から可哀想だと同情する所もあります。
トイストーリー3:ロッツォ嫌い
保育園でのかなりの独裁ぶりは目を塞ぎたくなるほど。ロッツォの悪行は数多くあります。
・新入りのおもちゃはいもむし組の洗礼を受けると勝手に決めた。(使い捨てをしているようなもの)
・保育園での恐怖政治
・デイジーに捨てられたと思ったロッツォは、無関係のビックベビーやピエロに俺たちは捨てられたと嘘をついて騙す。
・ゴミ処分場で焼却炉に破砕される前に、ロッツォはウッディ達に助けられたのに、ウッディ達が焼かれそうになるのを知りながらも、停止ボタンを押さなかった所。
焼却炉の一見が一番の嫌われポイントでしょう。エイリアンたちが助けてくれなかったら、ウッディと仲間たちは死んでいた可能性が高く、これだけあげてみてもロッツォが嫌われるのは当たり前です。
トイストーリー3:ロッツォ人気なぜ
悪役というものは時に人気になるものですが、いくら非道な行動が山ほどあるとはいえなぜロッツォは人気なのでしょう。ロッツォの性格が変わったのには原因もあり昔のことに同情する声もありますが、結局はトラックにくくりつけられる制裁を受けた事で、許す気持ちになった人も多いはず。
そして何よりその存在感がいくら悪役でも目についてしまうくらい、ピンクの熊自体が可愛い。という意見が多いです。熊のぬいぐるみは昔から大人気ですが、大きいピンクのぬいぐるみですから可愛くないわけ無いです。実際はぬいぐるみ自体は怖くないですし、アイテムとして人気なのもわかります。ディズニーシーでロッツォに会えるイベントでは、ロッツォは映画と同じでいちごの匂いがしたそうで、映画と一緒だと感動された方もいました。
東京ディズニーリゾートのホテルでは、ロッツォ・ガーデン・カフェがありますからロッツォの人気は長年続いている事がわかります。ちなみにロッツォはトイストーリー3に出る前に、カールじいさんの空飛ぶ家に女の子のぬいぐるみとして部屋の隅に出ています。その女の子はサニーサイド保育園に通っていました。
トイストーリー3:ゴミ収集車
ロッツォはウッディのおかげで焼却炉から逃げ出し、歩いていたところで、ゴミ収集車の従業員にに拾われます。ピンクの熊のぬいぐるみからいちごの匂いがすると気に入られ、ロッツォをトラックの前にくくりつけてそのまま走ってしまう所は悪役をやっつけてスッキリした気持ちになります。カエルのぬいぐるみに口は開けないほうがいいと注意受けていたところがクスッときます。
トイストーリー3:ロッツォの最後
やはり悪いことをしたら、それ相応の対価が求められるということです。それでも殺されることがなかっただけでもウッディの優しさに触れてもらいたいところ。ゴミ収集車の人に拾われても、捨てられずの前にくくりつけられる事で、今後はどうなるのか、もしかしてその後改心でもしたら、おもちゃ好きな人に恵まれるかもしれない可能性がほんの少しでもあるところも、ピクサー映画のいいところです。
トイストーリー3:あらすじ
アンディは大学に行くということで、ウッディ以外のおもちゃを屋根裏に持っていくことに。母親がその荷物を見てゴミだと勘違いしゴミ収集車に入れられる寸前で、アンディのおもちゃは脱出。それでもアンディに捨てられると感じたおもちゃ達は、保育園行きのダンボールに忍び込みます。ウッディはみんなを追って保育園に行きますが、みんな保育園に理想を求めすぎて、アンディのおもちゃであってほしいと思っているウッディは、保育園からさります。
アンディの所に戻ろうとしましたが木にひっかかり、ボニーという女の子に拾われました。ボニーはおままごと大好きで、おもちゃも大好き。そのボニーのおもちゃの仲間からウッディはサニーサイド保育園が普通ではないことを知るのです。ウッディは仲間を助けるためにボニーのリュックに入り保育園に潜り込みました。案の定仲間は小さい子達の組で滅茶苦茶に遊ばれています。
アンディのおもちゃ達はリーダーのロッツォが優しいと思って、いもむし組から変えてもらうように頼みますが、その時からロッツォの顔が急変。ロッツォは優しいふりをしていただけで、実は独裁者。保育園内のおもちゃを恐怖政治で保育園を我が物にしていたのです。バスを初期化してロッツォの一味にさせ、アンディのおもちゃたちを監禁状態にさせていました。
助けに来たウッディはチャターフォンの助言を聞き、ロッツォと一味との闘いのもと、ケンを味方につける作戦をたて、仲間を助け脱出しました。脱出した裏口にはダストシュートがあり、ビックベビーにおとされてしまいます。ロッツォもビックベビーを裏切った事で落とされてしまいます。
都合が悪いことにそこに収集車が来て、アンディのおもちゃ達とロッツォはごみ処理場に連れて行かれてしまうのです。みんなローラーでどんどん流れていくのですが、ロッツォが破砕機にかけられそうになります。そこをウッディ達が押し上げて助け、ロッツォは助かります。ロッツォが目の前にあるボタンを押せばローラーが止まるのに、ロッツォはウッディ達を裏切り逃げてしまいました。ウッディ、バス達は焼却炉で焼かれる寸前にみんなで手を取り合い、覚悟をきめるのです‥ウッディ、バス達の運命は‥ロッツォはその後どうなるのか。アンディのおもちゃたちの行く末、保育園のおもちゃ達は‥