映画「真珠とアラタ」が公開され、公務員と死刑囚の衝撃的な結婚を描いた物語が話題に。スリリングな心理戦や愛の形を考えさせる展開が、SNSで絶賛され、週末観客動員ランキングで第2位のヒットスタートとなりました。
原作:乃木坂太郎
石川県七尾市出身。
代表作は医龍-Team Medical Dragon-
「夏目アラタの結婚」は2019年6月からビッグコミックスペリオールで連載。
「次にくるまんが大賞2022」でU-NEXT特別賞コミックス部門を受賞しました。
全12巻
2024年3月時点で単行本(紙)と電子書籍累計で230万部を突破しています。
夏目アラタの結婚::監督
堤幸彦監督
トリックシリーズや金田一の事件簿等様々な作品を手掛ける監督。「十二人の死にたい子供たち」等でホラー映画も撮られています。このドラマもホラーな怖さもあるようです。
脚本:徳永友一
「信長協奏曲」や様々なドラマを手掛け、「ボクの殺意が恋をした」では中川大志さん主演の作品の脚本もされています。映画では「かぐや様は告らせたい」シリーズや「飛んで埼玉」が有名。ここ最近だと、「もしも総理大臣が徳川家康だったら」の脚本もされています。
飛んで埼玉では、日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞されました。
夏目アラタの結婚 キャスト
夏目アラタ 柳楽優弥
死刑囚に初プロポーズしながらたまに見せる真珠の姿に翻弄される役
柳楽優弥さんは14歳でカンヌ国際映画祭で「誰も知らない」という作品で男優賞受賞されています。
堤監督とは16歳の時の「包帯クラブ」以来2作目でまた監督と作品を作ってみたいと思っていたそうです。
品川真珠 黒島結菜
本心がなかなかわからない死刑囚役。
黒島さんといえば「ちむどんどん」「クロサギ」等が有名ですが、この映画では今までとは全く違う役どころが注目です。歯は特に印象的。
かなり挑戦的な役ですが、堤監督と柳楽優弥さんがいるということで演じてみようと思えたとインタビューで答えています。
弁護士宮前光一役 中川大志
死刑囚の事を無罪だと思って弁護士する役。アラタとの関係性も注目。
このドラマでは、生々しさ、ヒリヒリ感が出ればと思っていましたが、映画としてのピリッとした感じもリンクできたと話されています。
桃山香役 丸山礼
児童相談役人員で、アラタの上司役。真珠との対峙は見もの。屈辱的な事も真珠に言われたが、黒島さんの演技を見てこんな芝居がしたいと憧れた様子。役柄から柳楽優弥さんとの距離を近づけるために努力したようです。
藤田信吾役 佐藤二朗
死刑囚アイテムコレクターという風変わりな役。映画の中でも不思議な役だと言われています。
柳楽優弥さんとの共演は11回目で最も柳楽さんと共演した俳優。堤監督作品に様々出ていて、映像の世界に入るきっかけを作ってくれたそうです。
夏目アラタの結婚 音楽
グラミー賞3部門受賞。世界の歌姫と言ってもいいオリヴィアロドリゴが歌うヴァンパイアがこの映画の主題歌です。
一年前発売された「GUTS」というアルバムのリード曲でもあります。
昨年放送のブラックファミリアでも主題歌になって聞き馴染みの曲。ドラマを見た方は映画との雰囲気の違いも楽しむのもよさそうです。映画の雰囲気を盛り立ててくれているのは間違いありません。
オリヴィアロドリゴさんはXでの日本アカウントもあり、9月には有明アリーナで日本公演も行う。
夏目アラタの結婚 あらすじ
真珠は連続バラバラ殺人事件の犯人で死刑囚。児童相談員のアラタは、真珠が起こした事件の被害者遺族の、山下卓斗からまだ発見されていない父親の頭部を見つけてほしいと頼まれます。卓斗はアラタの名を名乗って真珠と文通をしていたのです。
卓斗の父親の頭部を見つけるために面会にいくのですが、真珠の姿に唖然。逮捕時に見た太ったピエロとは全く違っていたのです。真珠はアラタを拒絶し、とっさにアラタは真珠に結婚を申し込んでしまいます。真珠に本当の理由を隠しながら、真珠に結婚したいと言う嘘の気持ちを伝え、コミュニケーションをとっていったのです。真珠は自分を無罪だと思っている担当弁護士の宮前にアラタの事を調べてほしいと頼み、アラタと宮前はその出会いからどんどんバディのような関係になっていきます。
アラタが本気で自分と結婚しようと思っていないことを真珠は見抜き、アラタを翻弄させる言葉を浴びせます。そして死刑囚との心理戦がはじまるのです。「アラタがそばにいてくれれば色んな夢を見られる」「とっておきの話をしてあげる。僕は人を殺していない」真珠は言いますがアラタは信じません。アラタは頭部を探すのを諦めて真珠から離れようとします。その時、真珠は過去の遺体の場所をアラタに伝えてきたのです。
真珠の証言から1つ目の事件の一部が見つかり、死体遺棄をしただけで、自身のストーカーが犯人ではないかと言い出します。
アラタは真珠と話していくうちに過去が気になり、直接聞くのですが、はっきりしません。
このままでは何も話してくれないと思い、婚姻届を出すことを決め真珠に見せます。すると真珠は無邪気な笑顔で涙を流すのです。それを見たアラタは真珠に心を持っていかれますが、真珠の裏の顔も知っているので複雑な気持ちに‥
周りは真珠に取り込まれないように注意をするのですが、アラタと真珠はどうなるのでしょうか。真珠の過去とは。彼女の中にあるブラックボックスとは何か。本当の真珠の姿はどれなのか。そして事件の真相は‥
夏目アラタの結婚 ネタバレ
アラタが真珠の事を調べた所、父親の三島に付きまとわれていた事がわかりました。真珠の母親が産んだ一人目の娘が小さい頃に亡くなり、その代わりとして二人目を作り、真珠として育てられた無戸籍な子供だったのです。
8歳の時に真珠が受けたIQテストとおおきくなってからのIQテストが異常に違っていた理由は、真珠は6歳くらいの時に8歳のテストをしたからでした。それが明確に真珠が姉の身代わりだったことを意味していました。
獄中の真珠は本当の真珠じゃない事から父親に絡まれていたようです。アラタは真珠の話から、本当の真珠の骨をさがしあてます。
そうなると死刑囚の真珠の年齢は18歳以下だと判決が取り消される可能性が出てきたのです。真珠の年齢は18歳以上か以下なのかで大きな違いです。
そのゴタゴタの隙にアラタは真珠を連れて逃げ出します。ホテルで一晩過ごした朝、真珠はいなくなっていました。父親の三島の首の在り処をメモに残して‥そして三島の頭部を見つけます。
真珠のアラタへの本当の想いとは‥
姉の身代わりとして生まれた事で真珠の心の底の想いとは‥
真珠の両親への想いは‥
結末になるに連れてスリリングな展開に‥
法廷に立った連続バラバラ殺人犯の品川のピエロ(真珠)は美人で、周りをびっくりさせました。「私を死刑にしたいんでしょ」という真珠。その本心がこの法廷で語られるのでしょうか。
夏目アラタの結婚 見どころ
黒島結菜さんの猟奇的な演技が一番の見どころでしょう。今までとはガラッと違った演技は見逃せませんね。そして黒島さん演じる真珠の言動はどれが本当なのかもみていて楽しめそうです。
柳楽優弥さん演じるアラタと真珠のと心理戦が見られるようで、ハラハラドキドキの連続でしょうか。
被害者遺族の為に、死刑囚に結婚を切り出してしまった結構ありえない所から始まるのも面白そうです。
弁護士役の中川大志さんと柳楽優弥さんとのバディ感も楽しめそうです。
そして真珠の心の底奥底にいるものとは。スリリングになって行くラストに注目したいです。