「ハリー・ポッター」シリーズにおけるハリーの額の傷は、単なる外見的な特徴ではなく、物語全体にわたって大きな意味を持つ重要なシンボルです。この傷は、幼いハリーが闇の魔法使いヴォルデモートに「アバダ・ケダブラ」の呪文をかけられたときにできたもので、母リリー・ポッターの愛の防御魔法によってハリーが生き残った証でもあります。傷はヴォルデモートの一部を象徴し、彼との精神的なつながりやハリーの成長、運命に深く関わる要素です。物語のクライマックスでこの傷が重要な役割を果たし、最終的にハリーはヴォルデモートとの因縁を終わらせ、自由を手に入れることになります。
ハリー ポッター キズ
ハリーが赤ちゃんの頃、「アバダケダブラ」という死の呪文をヴォルデモートにかけられた時に呪文を跳ね返したためにできた傷です。
ヴォルデモートの唱えた呪文は魔法省にとって、もっとも危険な呪文と恐れられていました。その呪文をはね返せたのは母のリリーポッターの愛の力の防御魔法をハリーに施したからで、ヴォルデモートは自分の魔法が跳ね返り消滅しました。(亡くなるのではなく醜い物体となっていたのです)ハリーの両親はハリーの盾となり亡くなり、ハリーは生き残りました。ヴォルデモートを倒したハリー・ポッターは魔法界の中では有名になっていました。
無意識に防御魔法を施したということですので、母親のハリーへの愛が伝わります。
防御魔法は何十年も有効だそうです。
ちなみにアバダケダブラという言葉はヘブライ語だと
「このモノを破壊せよ」という意味だそうでこわいですね。
ハリーポッター 傷 位置
映画では右眉少し上にあるように見えます。原作では額の真ん中にあるようにも見えます。
額と言う目立つところに傷をつけた狙いは、やはりインパクト。他とは違う魔法省の中でも特別な象徴を描きたかったようです。
ハリー自体が知性があり精神的にも強くなっていくようにハリー自身に自分の立場を知ってもらうためにも、一番目つくところにつけた作者の意図があるようです。
ハリーポッター 傷 意味
ハリーポッターが生まれてすぐにヴォルデモートの一部が傷という形ではいりこんでしまいました。
ただの傷ではなく、ヴォルデモートを倒し他の魔法人とは特別なの力を象徴する傷。傷があることでヴォルデモートと繋がっているため、蛇と話せる事ができたり、ヴォルデモートが近づくと傷がいたみだしたり、感情が高ぶったりしてしまいます。そのうちにヴォルデモートの感情や行動を予測できるようになり、その傷があることでハリーが成長していく過程がわかります。ヴォルデモートと闘うのは自分しかいない。と闘志がどんどん湧くのです。
ハリーポッター 傷 名前
名前はつけられていないのですが、稲妻型といわれています。
稲妻型に似せて作られた傷は、稲妻の性質にも関係してきます。稲妻というものは衝撃的で、一瞬にして世界を変えてしまう能力があり、ヴォルデモートとの出会いとの関係性とも一致します。攻撃的でより強いものという目に見える強さがあり、ハリーの闘志や決断の象徴にも感じとれます。
それでもあえて傷に名前がつけられていないのは、名前をつけてしまうとその能力を断定してしまい描ける範囲も狭くなってしまうからです。例えば稲妻という名前だと強いイメージですが、優しい面もある所は名前からは離れたところにありピンと来ません。母親の愛の象徴だと稲妻という言葉は強すぎます。幅をもたせながらもインパクトものこせ、この映画における傷の大切な役割もズンッと響いてくるのです。
ハリーポッター 傷をつけた人
上記にもあるようにヴォルデモートです。
何故ヴォルデモートはハリーをねらっていたのでしょうか。それは占い学シビルの予言からでした。
その予言は
1、ヴォルデモートに3度抵抗した人の間に子供が生まれる。
2、その子供はヴォルデモートにない力を持っている
3、ヴォルデモートとその子供二人しか生きられない
等
その予言はとても恐ろしい内容でヴォルデモートには
秘密にしなければいけないはずでしたが、スネイプが告げ口をしてしまったのです。スネイプはリリーを好きだったのにショーンに取られた腹いせに話したとも言われています。まさかリリーが亡くなるとも思わずに‥
予言に当てはまっていた子供はネビルとハリーでしたが、ハリーは自分の血と同じだったので、ハリー一人を狙いました。父親は純血で、母親はマグル。ヴォルデモートの親も同じでした。
自分の命を脅かす可能性があるハリーだけを狙っていたのですが、ハリーを思う両親がヴォルデモートの襲撃の邪魔をして亡くなってしまったのです。
ヴォルデモートに狙われて生き残ったのはハリーだけでした。
その後ヴォルデモートを倒した最後の分霊箱を見つけたのはネビルで結局予言は間違っていなかったのです。
ハリーポッター 傷の位置 変わる
映画での動きや鏡が多い状況で、ハリーの額の傷の位置が変わるという話がでています。それは故意ではないといわれており、ミスだとも公表されていません。鏡の見え方等で反対に見えることがあってもストーリーには何も関係ないことは言われています。アズカバンの囚人での傷の位置の違いは明らかに鏡に映ったハリーの姿で、ミスではないようです。
ハリーポッター 傷 消える
19年後ハリーの額の傷はきえます。
森の中でヴォルデモートはハリーを殺したつもりでしたが、実はハリー自身を殺したのではなく、ハリーの中のヴォルデモートの分霊箱にアバダケダブラをしてしまったのです。その時ハリーは倒れ死んだと思われてましたが息はしていました。ナルシッサが嘘をついてハリーは死んだと言っていたのです。(ナルシッサは息子のマルフォイに早く会いたいという理由から嘘をついたのだと言われてます。そこにも母親の愛がありました)
ハリーの体からヴォルデモートはいなくなったのです。
他にもヴォルデモートが死んだ要因としては、全ての分霊箱(魔法人が自身の魂の一部を閉じ込められる物体)を全部破壊できた事。
弱ったヴォルデモートとハリーとの真っ向勝負で、ハリーの武装解除の呪文が効いた事。
ヴォルデモートの杖の真の所有者がハリーだった。
ということのようです。
ヴォルデモートが亡くなった事でハリーの傷は無くなりました。
傷がなくなったということは、もうヴォルデモートと闘わなくていいのです。蛇と会話もできなくなっていました。
傷がなくなったことで額の痛みも消えました。そして子供の時からの長い闘いの終わりを意味し、深い心の傷も癒えました。ハリーは自由になったのです。
ちなみに原作では傷がなくなったということは書いておらず、傷が痛まなくなったという表現でしたが、長い闘いが終わったことは間違いないです。
傷がハリーとヴォルデモートとの闘いを象徴している映画ですね。