『霊験お初～震える岩～』あらすじ原作キャスト！上白石萌音×京本大我！

現代の語り部として知られ、常にベストセラーを生み出す宮部みゆき氏の幅広いジャンルにわたる作品群。その中でも、時代小説とホラーを組み合わせた意欲作が、テレビ朝日と東映によって初めて映像化されます。この大型テレビドラマスペシャルは、70年以上の歴史を持つ京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新のVFX技術が融合されて制作されます。

このドラマでは、不思議な力＝「霊験」を持つ町娘を上白石萌音が演じ、彼女の相棒で草食系の与力見習いを京本大我が演じます。ドラマデビューとなる二人が、異なる性格を持ちながらもミステリーとホラーに立ち向かう凸凹コンビを結成します。

二人は「演じていて気分が上がるコンビ」として、お互いのキャラクターとの強いバディ感を生み出し、「ホームズとワトソンのような関係」と表現しています。彼らの演技は、異なる背景を持ちながらも互いに理解し支え合うバディの魅力を引き出しており、その化学反応がドラマの大きな魅力の一つとなっています。

この新しいドラマは、上白石と京本の初共演という新鮮さと、彼らの個性を生かしたキャラクター作りで、視聴者に新たな体験を提供すること間違いなしです。

霊験お初～震える岩～：あらすじ

日本橋通町にある一膳飯屋「姉妹屋」の看板娘、お初（上白石萌音）は、岡っ引きの兄・六蔵（満島真之介）と義姉・およし（野波麻帆）と共に暮らしています。ある日、武家屋敷での宴会のために仕出しを行う中、突然の火事に巻き込まれます。その瞬間、炎に命を落とした人々の残留思念が黒い影となって現れ、お初を道連れにしようとします。しかし、黒い影の中の少女が示した逃げ道のおかげで、お初は他の人々を率いて屋敷から脱出することができました。この体験はお初に大きな戸惑いを与えます。

翌日、姉妹屋には南町奉行の根岸肥前守（坂東彌十郎）が訪れます。彼は以前から不思議な現象を収集しており、火事の現場でお初の力を目撃し、彼女が特殊な霊験を持っていることを確信しました。肥前守はお初に、最近深川で起きた死人憑きと呼ばれる不可解な事件の調査を依頼します。お初は肥前守から派遣された与力見習いの古沢右京之介（京本大我）と共にこの事件の調査を始めますが、右京之介の頼りなさに時折あきれつつも、共に奇怪な事件に挑んでいきます。

調査が進む中、浅野内匠頭が切腹した赤穂藩主の屋敷庭にある岩が夜ごとに震えるという不気味な情報が肥前守に届きます。お初と肥前守は現場に赴き、震える岩に触れた瞬間、お初の前に100年前の白装束で切腹する浅野内匠頭の姿が現れます。この出来事は、殺人事件、死人憑き、『忠臣蔵』の物語、そして震える岩といった異なる謎が交錯し、思いもよらない繋がりを明らかにしていくことになります。

霊験お初～震える岩～：キャスト

上白石萌音と京本大我がドラマで初共演を果たし、幅広いフィールドで活躍している両者が、この新しいドラマで強烈な印象を残します。お初として出演する上白石萌音は、霊験に目覚めて以来、この世のものではない者たちの怨念や執着を感じ取る能力に戸惑いながらも、その力を使って悲しみの連鎖を断ち切る使命に立ち向かいます。上白石は、自然な演技でお初の葛藤と成長を表現し、視聴者に強い共感を呼び起こすでしょう。

一方、右京之介を演じる京本大我は、見た目は頼りない草食系男子ですが、鋭い洞察力を持ち、事件の真相を見抜くキーパーソンとして描かれます。京本は、自然体で真摯な演技を通じて、右京之介の多面性と成長を巧みに表現しています。

霊験お初～震える岩～：原作

原　作:宮部みゆき
『新装版　震える岩　霊験お初捕物控』（講談社文庫）

霊験お初～震える岩～：上白石萌音

上白石萌音は、日本の女優兼歌手として活躍しています。1998年に鹿児島県で生まれ、多くのドラマ、映画、舞台で主要な役を演じて注目を集めています。彼女の代表作には、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』や映画『君の名は。』の声優としての出演が含まれます。また、彼女は舞台『千と千尋の神隠し』での演技も非常に評価され、読売演劇大賞最優秀女優賞を史上最年少で受賞するなど、その才能を幅広く発揮しています。

上白石萌音は、その清潔感あふれる演技スタイルと歌声で、幅広い年齢層からの支持を得ています。また、彼女の透明感のある声質は、映画やドラマの主題歌でも聴くことができます。